YAEGEI

2019年に解散した琉球大学八重山芸能研究会の個人的思い出を書き溜めました

カチャーシー

八重芸(八重山)では、あまりカチャーシーという言葉は使わない。モーヤーと言うんだよと、当時の八重芸では教えられたのですが、さて、今はどうでしょう。八重山でもカチャーシーと言うことが多いかもしれません。
沖縄本島では、「モーヤー」と言うと「踊る人」という意味になります。
「やーやもーやー、わんねー歌さー」(おまえ、踊る人、オレ、歌う人)
ということになる。あ、そうそう。最近「うたしゃ」という言葉を聞きますが、これはもともと奄美大島の方の言葉だったと思います。「歌者」という漢字をあてているようですね。沖縄では「うたさー」か「民謡歌手」と呼ぶのが普通だったと思います。

さて、八重芸では舞台の最後はモーヤー。私が現役のころは、モーヤーを教えたり教えられたりということはありませんでした。よく言いますよね、「カチャーシーは、決まった形は無い。どんなふうに踊ってもいいんだよ」と。たしかにそうでしょうけれど、実は上手下手はある。ありすぎるほどある。つまり、上手になるには「どんなふうに踊っても」は通用しないんです。子どもの頃から沖縄で生活をしていて頭の中に「美しい踊り」ができあがっている人ならともかく、内地育ちの私などは、きれいな形、動きができるように練習をしなければいけない。ガラス窓に自分を映して練習したものでした。
私がOBになってからのある夏合宿。発表会前日のリハーサルを最後まで見て、愕然とします。1年生のモーヤーの下手なこと。
「こりゃちょっとひどすぎるぞ。モーヤーは教えるものじゃないなんて言っていられない。教えた方がいいよ」
と言いましたら、当の1年生が「是非教えてほしい」と声を上げました。その年から、モーヤーも下手な人にはある程度教えるものと考えるようになりました。

私は踊りは苦手ですが、それでもOBとなってから新入部員のモーヤーを見ては気づいたことを伝えるようにしてきました。その中である傾向に気づきました。内地出身のモーヤー下手は、必ず肘が内側に入る。これを外側に出すだけでずいぶん形が良くなります。私は大発見だと思っているんですけどね。

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hidarinodo
1978年に八重芸に入った男性