アンガマ
1年先輩に、新川の青年会の人がいました。
「アンガマの地方、いっしょにやらんか」
3年生だったか4年生だったか、夏合宿の後でこんなことを言われたのでした。八重芸としてはこの上ない幸せ、光栄です。地元のお祭りなどに参加できることは、芸能の本質に触れることのできる最高の機会です。
「はい。で、どんな準備をすればいいんですか?」
「とにかく、サングラスがいる」
アンガマがどういうものかは、だいたい知っているつもりでした。でも、実際に見たことはありませんでした。いったい、どんな曲をどのように演奏するのかもわからず、とにかくサングラスと三線を用意して集合場所へ行きました。
青年会の皆さんが集まっています。先輩を見つけ、準備です。着物を借りて、笠をかぶり、出発を待ちます。このとき、三線は先輩と私の二人だけだということを知ります。何もわからずに、列の中に。
「そーろんがなしぬうしゅまいだー・・・」
歩きながら歌うんです。初めて聞いた曲です。短い曲ですので、歩きながら覚えます。ある程度覚えたら、声を出します。
「とーさんなーさんかりおーりー」
「違う。とぅーさん」
歩きながら指導していただきました。
家に着いたら、焼香の曲。これもその場で覚えます。うしゅまいとお客さんのやり取りの後、ふぁーまーの踊り。何を踊るか知りませんのでとにかく先輩の後をついて弾きます。なんとも恐ろしい、綱渡りのような経験でした。
この後、一晩に3軒か4軒回らせていただいたと思います。慣れというのは恐ろしいもので、夏合宿の疲れもあってか、演奏しながら居眠りをしたこともありました。先輩に迷惑をかけ続けて、アンガマは終了。先輩には申し訳なかったですが、すばらしい経験をさせていただきました。
なぜ、先輩は私に声をかけてくれたのか。私と二人だけだったことから、本当に、どうしても他の人が見つからなくて、しかたなく私を指名してくれたのかもしれません。あるいは、私にこういう経験をさせてやろうという「親心」だったのかもしれません。きっと、後者だったんだろうと思います。私は幸せ者です。
今年のアンガマはコロナウイルスのせいでできないのでしょうか。
「アンガマの地方、いっしょにやらんか」
3年生だったか4年生だったか、夏合宿の後でこんなことを言われたのでした。八重芸としてはこの上ない幸せ、光栄です。地元のお祭りなどに参加できることは、芸能の本質に触れることのできる最高の機会です。
「はい。で、どんな準備をすればいいんですか?」
「とにかく、サングラスがいる」
アンガマがどういうものかは、だいたい知っているつもりでした。でも、実際に見たことはありませんでした。いったい、どんな曲をどのように演奏するのかもわからず、とにかくサングラスと三線を用意して集合場所へ行きました。
青年会の皆さんが集まっています。先輩を見つけ、準備です。着物を借りて、笠をかぶり、出発を待ちます。このとき、三線は先輩と私の二人だけだということを知ります。何もわからずに、列の中に。
「そーろんがなしぬうしゅまいだー・・・」
歩きながら歌うんです。初めて聞いた曲です。短い曲ですので、歩きながら覚えます。ある程度覚えたら、声を出します。
「とーさんなーさんかりおーりー」
「違う。とぅーさん」
歩きながら指導していただきました。
家に着いたら、焼香の曲。これもその場で覚えます。うしゅまいとお客さんのやり取りの後、ふぁーまーの踊り。何を踊るか知りませんのでとにかく先輩の後をついて弾きます。なんとも恐ろしい、綱渡りのような経験でした。
この後、一晩に3軒か4軒回らせていただいたと思います。慣れというのは恐ろしいもので、夏合宿の疲れもあってか、演奏しながら居眠りをしたこともありました。先輩に迷惑をかけ続けて、アンガマは終了。先輩には申し訳なかったですが、すばらしい経験をさせていただきました。
なぜ、先輩は私に声をかけてくれたのか。私と二人だけだったことから、本当に、どうしても他の人が見つからなくて、しかたなく私を指名してくれたのかもしれません。あるいは、私にこういう経験をさせてやろうという「親心」だったのかもしれません。きっと、後者だったんだろうと思います。私は幸せ者です。
今年のアンガマはコロナウイルスのせいでできないのでしょうか。
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