YAEGEI

2019年に解散した琉球大学八重山芸能研究会の個人的思い出を書き溜めました

大抜擢?

秋の合宿が終わってから12月の発表会までわずかの期間。その間に、一年生の私に新たな演目が割り振られました。当初は斉唱で「赤馬節」「真栄里節」の2曲。「タイラク」という黒島の民俗芸能。そして最後の「村遊び」の中で「しょんかに」という打ち組踊り(男女ペアでの踊り)でした。そこへ、道唄の三線を担当することになったのです。1年生の私に買われる腕はありません。他の男子部員はそれぞれ役割があって、担当できるのが私だけだったというだけの理由です。
この道唄はたしか大浜集落の種取祭で行われていたものだったと思います。十名ほどでしたか、二列になって歩きながら歌う道唄です。三線伴奏は2名で一人は先輩でしたので、私が弾かなくても問題ないのですが、割り当てられた役目ですので弾かないわけにはいきません。二人ですと少しでも間違えれば「不協和音」になりますし、歩いて演奏するというのはそれまでやったことがありませんでしたので、緊張しました。
「立って弾くのは、どうすればいいんですか?」
「腰の骨に乗せて、少し下を向けて、そう。それで弾く」
やってみれば案外できるものです。が、しばらくやっていると右手に持った爪がどんどんウマに近づいてしまう。下手をすればウマを倒してしまうかも。といったことも、練習しながら少しずつ分かるようになってきました。
大役と言うほどではないかもしれませんが、新入部員をこのような役目に使わなければならないというのが当時の八重芸でした。

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hidarinodo
1978年に八重芸に入った男性