合宿中の食事は、当然部員たちで作ります。部員を３つか４つのグループにわけて、今日はA班、明日はB班といった具合です。
食材は那覇と石垣から持ってきています。ですが、何を作るかといった計画は立てていなかったと思うのです。
私の班にも食事当番がまわってきまして、ソーメンチャンプルーを作るということになったのでした。私にとっては人生で初めてのソーメンチャンプルー。先輩に言われるままに茹でて炒めて、会議用の机と椅子を並べた食卓に出したのでした。早速一口食べてみましたが、なんというか、おいしいとは言いにくい、微妙な味。私は初めて食べたので、こういう味のものなのだろうと思ってがんばって二口目を。すると、班の一人が突然笑い出して、
「ハハハ、味付け忘れた。ハハハ」
その言葉を聞いて、みんな口に入れて「無味」を確かめて笑ったのでした。